ひさしぶりの記事更新!
イラストレーターのろろくろろです!
随分間があいてしまいましたが、先日地元のイベントに参加していました。
その名も「妖怪縁日」。
名前だけでワクワクしてしまうのですが、妖怪グッズをつくって参加しました。
その時に調べた妖怪に九州ゆかりのモノがいたので、少しまとめてみようと思います。
ぬりかべ(福岡県遠賀)
水木しげるの鬼太郎でおなじみのヌリカベは、なんと福岡の妖怪。
夜道を歩いていると突如、目の前に見えない壁ができて前へ進めなくなってしまう…というもの。
壁の横をすり抜けようと左右に移動しても、どこまでも壁は続いており、蹴飛ばしたり上の方を払ってもどうにもならない。
けれど棒で下の方を払うと消えると言われているそうです。
一反もめん(鹿児島)
こちらも水木しげるの鬼太郎でおなじみ、一反もめんは鹿児島の妖怪。
約一反(長さ約10.6メートル、幅約30センチメートル)の木綿のようなものが夕暮れ時にヒラヒラと飛び、人の首を締めたり顔を覆って窒息させる…というもの。
出没の伝えられる地域では、子どもを戒めるために「一反もめんが出るよ!」と呼びかける風習もあったそうです。
見た目の軽やかさと違ってなかなか恐ろしい妖怪ですね…
アマビエ(宮崎)
ここ数年で一気にアイドルになった
アマビエは熊本県の妖怪。
夜の海を光り輝かせて現れ、
「豊作が続く」「同時に疫病が流行る」
「私の姿を書き写した絵を人々に見せなさい」と予言めいたことを告げて海の中へ帰ったそうです。
でも実は、予言をするだけで疫病の流行を鎮めるとは言わなかったそうです。もしかしたら描いてほしかっただけなのかも…?
予言の報酬だったのかな…もしかしてお茶目さん…?
北九州 若松の河童
河童は日本全国に逸話が点在していますが、北九州市若松でも河童は有名です。
若松にある高塔山の山頂には「河童封じ地蔵」というものがあり、こんなお話が伝わっています。
高塔山の河童封じ地蔵
高塔山の場所は昔、修多羅という村でした。
その村の近くの池で、一匹の河童が馬を引きずり込もうとしました。
ところが逆に馬に引きずられて失敗、庄屋に捕まってしまいます。
そこで河童は「もう二度と悪さはしない」と命乞いをしました。
それを聞いた庄屋は、地蔵の背中に舟釘を打ち込んで、この釘がある間は決して悪さをしないように、と誓わせたといいます。
高塔山には実際にお堂があって、中には釘の刺さった河童封じ地蔵があるよ~
火野葦平と河童
この話をもとに、若松出身の有名な小説家 火野葦平が『石と釘』という短編小説を仕上げました。
その短編の話が広まり、「日本昔ばなし」でアニメが作られ1984年(昭和59年)に放映されています。
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=714
火野葦平の小説は河童の登場する作品が多く、
若松は河童のキャラがよくシンボルに使われているんです!
展望台は…景色はいいけどお堂しかないね…。
シッ!!
高塔山展望台は日本夜景遺産のひとつなんです!
6月にはあじさい祭り、
7月には「火まつり」というお祭りも開催されるんですよ!
火まつりでは、松明を持った行列が高塔山を登るんだよ~
火野葦平が、昭和29年に「戦後のすさんだ世の中を明るく照らそう」と、高塔山の頂上でかっぱたちを招待する祭りを始めたの。これに賛同した多くの人々が、高塔山を目指し、たいまつを掲げて登ったのが「かっぱ祭り」の始まり。
そしてこの「かっぱ祭り」と「たいまつ行列」をあわせて「火まつり行事」って言うんだって。
最後に
せっかくなので妖怪縁日に出店したときの写真を紹介。
たくさん描いた妖怪をフレークシールにしたところ、縁日に来てくれた子どもたちに喜んでもらえました!
キャラクターやイラスト制作のお仕事承っております。
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それではまた!