60周年だよ!国指定重要文化財「若戸大橋」!

北九州

 皆さんこんにちは!北九州在住イラストレーターの ろろくろろ です。

このブログでは北九州の観光地の歴史や、イベントなどの紹介をしています。

この記事を読み終わるころには、北九州の歴史に少し詳しくなれます!
今回は、今年国の重要文化財、日本夜景遺産に登録されている北九州の若松~戸畑間に架かる赤い橋「若戸大橋」の事についてお話しますね。

若戸大橋の概要

若戸大橋は、北九州の若松から戸畑の間「洞海湾」に架かる、長さ627mの吊り橋です。
1962年(昭37)開通当時日本はじめての海を渡る長大橋として、「東洋一の吊り橋」と謳われたそう。橋の高さは海面から40m以上。吊り橋を支える主塔の高さは84mにもなります。

 

若戸大橋がつくられるまで

江戸時代に遠賀川から堀川を通じて物資のやり取りをすることで発展した若松は、明治時代に入り鉄道も開通したことで、石炭を扱う日本一の石炭集積港となり最盛期を迎えます。

当時の若松町と戸畑町の間を移動する方法は小さな船しかなく、何度も往復して人を運んでいましたが、馬など重い荷物を運ぶことが出来ませんでした。大正時代には若松市と戸畑市を海を渡るトンネルの建設構想が上がりますが、なかなか実現に向けて動けませんでした。

そんな中、1930年(昭5)に船が転覆し多くの死者が出る大事故が発生。トンネルをつくる予定となりましたが、日中戦争・太平洋戦争(1937~1945年)の発生により中止されます。

その後、戦後の日本は高度経済成長によって車の利用者が増え、車の通行のために吊り橋が必要となりました。そして1958年(昭33)4月に橋の建設が始まり、1962年(昭37)9月27日に若戸大橋は一般の交通路として開通しました。

 橋の設計や調査には国や東大の研究チームが加わっており、その吊り橋建築技術は、コンピューターがなかった当時の粋を結集したもの! 関門橋や瀬戸大橋のお手本になったそうです。

ちなみにこの記事のタイトル部分のイラストは、若戸大橋の開通記念切手のデザインを参考にしています。

今年で60年!若戸大橋の現在

 昭和62年まで歩行者用通路があった若戸大橋ですが、現在は車のみ通行4車線道路となっています。周辺地域の人が若松~戸畑間を渡るための主要な交通手段となっており、2018年に若戸トンネルと共に無料化されました。いまでは1日に3万台もの車の通行があるそうです。

 今年2022年は若戸大橋の誕生から60年! 2月9日には国の重要文化財に指定されましたよ!

 日本で初めて造られたとても大きな橋は、たくさんの技術と夢を託され、文字通り未来への架け橋となったんですね…。

最後に

このように若戸大橋は地域住民から親しまれ北九州を代表するシンボルの一つとなっています。

先日10/23には若戸大橋の国重要文化財指定を記念し、若戸大橋ウォーキングが開催されました。

普段の若戸大橋は車での通行しかできませんが、橋のふもとでは今でも渡し船が運行しており、片道3分程度のちょっとした船旅をすることができますよ!(大人ひとり100円)


みなさんも、大きな赤い架け橋を仰ぎ見ながら風を感じてみてはいかがでしょうか?

関連記事リンク

 リンク先のいくつかに建設当時の写真が掲載されており、60年前の様子を伺い知ることができます。

【北九州市役所(市政)情報サイト】

【戸畑区情報サイト】
  とばたと若戸大橋 https://www.city.kitakyushu.lg.jp/tobata/kw7100006.html

【西日本新聞me】 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/834637/

【北九州市 時と風の博物館】 https://www.kitakyushu-museum.jp/resources/49

【若戸渡船Twitter】 https://twitter.com/Wakatotosen

【北九州市観光情報ぐるリッチ!北Q州】 https://www.gururich-kitaq.com/spot/wakato-bridge

【日本夜景遺産】 http://www.yakei-isan.jp/spot/detail.php?id=268



プロフィール
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ろろくろろ

北九州在住イラストレーター ろろくろろ と申します。
普段は日常感が共にある、ゆるかわいいイラストを制作しています。
最近ハマったゲームの推しが歴史上の人物だったことで、地元付近が要所だった事を知り、少しずつ歴史の勉強をはじめました。

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